「モチベーション」とは

モチベーションとは、一般的に「やる気」という意味でつかわれますが、本来は、人間の持つ欲求や動機を行動に結びつけるための「動機付け」を意味します。
つまり、モチベーションは、欲求と行動の中間概念であり、欲求を喚起し行動にいたらせる「引きがね」の役割をしています。

モチベーションは、動因(個人の能力や性格)と誘因(環境から与えられる刺激など)の関係で決まります。つまり、前者は、その時々の状況において満足する結果が得られるかどうかの「期待(見込み、主観的確率)」です。後者は、満足した過去の経験累積によって培われた主観的な「価値」です。
モチベーションは、期待と価値の関係によって決まるのです。人間は、価値あることに期待が持てれば「動機付く」のです(「人と組織のマネジメント」羽石寛寿 著)。それを示したのが以下の図です。

人間は、行動を起こすためには、過去の経験値にもとづく価値観とうまくいくだろうといった「期待感」があってはじめて行動に移すことができるということです。

部下に仕事を依頼するにしても、やはりいろいろな小さな成功体験を積ませ、今までにやったことがないことでもできるであろうという「根拠のない期待感や自信」を持てるように支援することが、今の若者を育てていくためには必要なのではないでしょうか。

 

 

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